やまざき器のブログにいい見本が掲載されていたので、備忘録として転用しておきます。
しかし、電気窯で1270℃まで酸化で焼成し、その後冷却時に還元(プロパン)にして1000℃までゆっくりとさましていく焼き方です。とあるので私にはとても無理だと分かりました。
やまざき器油滴天目茶碗
先日、油滴天目茶碗をいくつか焼いたので紹介いたします。油滴の紋様が綺麗なことと、茶碗全体に輝きがあって抜群の存在感があるので、たまに焼いています。電気窯で1270℃まで酸化で焼成し、その後冷却時に還元(プロパン)にして1000℃までゆっくりとさましていく焼き方です。冷却還元時、黒釉の鉄分が分解され酸素を放出し、その泡が油滴のような紋様となって固定され、焼きあがると考えられています・・・とは言っても何度焼いても毎回、窯の扉を開けるときにドキドキしますね。油滴の紋様が飛んでないか? 開けて見るまでわかりません(笑)。 油滴の紋様は、施釉の仕方で変わってきます。厚くかけると紋様は大きくなる反面、流れやすくなります。薄くかけると紋様は小さくなり、隙間も詰まってきます。一つの茶碗で、釉薬の厚さに変化をつける(釉薬の乾燥後、厚さを削って調整する)とバランスの良い油滴紋様ができそうです。油滴紋様は、天目型茶碗(外側に開いた形)だと見込み部分が広がって綺麗に見えますが、壁の立ち上がった湯のみ形状やコーヒーカップでも問題なく焼成できます。 紋様を磨くと光をよく反射し、周りの景色が映り込むので、油滴の紋様と合わせて独特の景観が楽しめます。 焼き上がりも磁器のようにキンキンで、指で弾くとキーンキーンと鳴って心地良いですね。